とある大学生の勉強メモ

Python, C#, UWP, WPF, 心理実験関連の開発備忘録

SVM(サポートベクターマシン)の仕組み 

読まなくてよい前置き

GANだとかBERTだとか,いっぱい色々なモデルが最近出ますよね.これらだけでなく,一般ピーポーではもはや意味不明なモデルも乱立し,もう僕も全部を追いきれません.しかし機械学習の基本がなんであるか,という事を理解するのにSVMはすごく適していますし,未だ現役だと思うので,今更ながら記事に残そうと思ったわけです.

2018年にDeep learningが華開き,ファーストデータからエンドまでを一気通貫で行い,機械に特徴量を見つけてもらうという手法がもはや基本となっている節を感じます.学習の際のモデルやパラメータ設定は2019年現在人の手で行っていますが,この規則の決め方も深層学習しようという動きがあります.

その中でどうして今更SVMなんてするのか? という疑問にお答えします。Deep learningがここまで進化した以上,SVMの役目は分類にしかないと思っています.回帰,連続な値の予測,画像処理にもはやSVMの役目はないでしょう.マシーンパワーで学習させた方が手っ取り早いというのが世相です.実際誰も最近やってないと思いますし.SVMの強みは分類にあり,加えて特徴量をある程度分かっているという状況に於いて,未だSVMDeep learning的手法よりも手際が良いと思います.それ故に今更感のあるSVMの理論を整理してWebに残しておこうと思います.特に2値分類に関しては,2019年5月現在最高の精度を出します(知らんけど,偉い先生がそう言ってた).なので2値分類ならまずSVMを試してもいいんじゃないでしょうか.

 ということでドキュメントにしてあるので、そちらを参照してください。

drive.google.com

 今回は以上です。お疲れ様でした。

セーリングの上マークレイライン理論

 学生は動作やボートスピードなど目に見える能力にこだわりがちである。その方が華やかであるし、目に見えて成果が出るのでやりがいがある。しかし忘れてはいけないのが、安定した動作の次に求められるのがソフトウェアな部分だ。すなわちタックタイミングを決める頭脳である。

 上マークアプローチにおいて、クルーに最も求められる能力は安定した動作とレイラインの精度である。また帆走中のポテンシャル把握はミート艇とコースにおいて非常に重要である。ミートは言わずもがな、ポテンシャルが見えればコースで大失敗がなくなる。要するに反対海面が伸びて、目の前にスーパーブローorヘダーウインドの兆候がなければ、すぐさま反対艇団に合わせるという手法が取れる。当然気付くのが早ければ早いほど順位は安定する。

 今回はそもそもポテンシャルとは何かを図式で見て、艇のどの部分を見るのが最も把握しやすいかを検討するとしよう。今回はレイラインについて考察を行う。後日やる気が出ればポテンシャル把握も行う。

 

 マークと自艇のなす角 クルーヘルムスの視線の違い

 小難しいが、人は自身からの対象までの距離の測定に運動視差と両眼視差を用いる。遠くのマークまでの距離と角度を測ろうと思えば運動視差を用いる事になる。

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  しかし、海の上では他にマーク以外に動いてくれる視野内の物体が少ないので、距離と角度を測りづらいのである。もし本当かどうか確かめたかったら、Unityで真っ白な背景の中にスクエアオブジェクトを配置してカメラを移動させて、HMDでオブジェクトを見てみると良い。自分が動いているのかどうかさえ、よく分からない。

 現実はある程度視界にオブジェクトがあるので、どれだけ視界のマークが動いているかの判断ができている。大切な事はこの運動視差を用いて、マークまでの距離と自艇のなす角を把握しているという点だ。

 ヨットのガンネルと垂直方向を見る事は非常に簡単である(手を伸ばせば良い)。しかしそれではレイラインに乗らない事が多々ある。それが次の図である。

 

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 クルー目線では、タック時の艇の回転中心より前側に位置する。それ故にクルーから見て90度では足りない。仮にクルーヘルムス間がd[m]だとすると、マークと艇の距離l[m]に対して次の図の関係になる。

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  クルーヘルムス間を1mとして、マークからの距離l[m]を変数とすると、arctan(1/l)のグラフは、

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(縦軸:角度のずれ[deg],横軸:マークと艇の距離[m])

 となるので、10m程の近い場所では5度以上のずれが発生する。逆に遠くなればなるほどずれは小さい。つまり近い場合はヘルムスの位置の方が正確なレイランを見ることができる。よってマークに3艇身(つまりゾーン)内ではヘルムスがレイラインを決定した方が精度が遥かに良い。レイラインは全てクルーの責任という人が学生では見かけるが、近い場合は圧倒的にヘルムスの方が精度が良くなるのである。はいQED(笑)。

いつレイラインタックを狙うのか それとも2タックか

 では、マークからの距離がどの程度であればレイラインタックを狙って良いのだろうか。それを考える前に、どうしてマークに近ければレイラインに乗せやすいのかを考えてみよう。

 そこで下の図である。

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 これは、どうしてポートアプローチをすると、オーバーセールが少なくなるのかを説明する図である。レイラインを決める際、セイラーは自艇とマークとの角度によって決定する。角度90度でレイラインタックができる事が望ましいが、全ての人間がジャスト90度を狙えるわけではなく、必ず誤差ε[deg]が存在してしまう。

 上の図を見れば分かるように、マークに近ければ近いほど、角度がどんどん変化する。逆に遠ければ角度の変化量は小さい。艇のレイラインタック意思決定の角度閾値90+ε[deg]を越えた時、セイラーはタックの判断を行う。その時に近い方が図のy軸方向のオーバーセール量が少ないのだ。近い方がオーバーセールを減らせる。ただマークに寄せる行為はタックの回数を2回増やす事に繋がる。ここにトレードオフの関係があるので、定量化してみよう。

 以下風域3条件

風速[m/s] 艇速[m/s] 2タック損失[m]
2~3m/s 2 6
4~6m/s 3 9
7m/s以上 4 12

 (参考 470 級の帆走性能解析)

 また

  • マークと自艇の距離 l[m]
  • マークと自艇のなす角(艇視点の観測値) θ[deg]
  • レイラインからのオーバーセール量 d[m] 
  • レイライン精度 ε[deg]

を用意しておく。そして、セイラーのレイライン意思決定は

if θ\gt90+ε

 tacking;

としておく。

するとオーバーセール量d[m]は

d=l*tan(θ)

である。

計算結果は以下の通りである。

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  εが5度というのはかなり熟練したセーラーである。10度などは僕程度の精度の持ち主だと思う。15度もずれる人はビギナーなセイラーであろう。色付けした所は各風域で2タック以上の損失を上回るオーバーセール量d[m]である。要するに僕のような中級セーラーは軽風なら40m以上、中風なら60m以上、強風なら70m以上、マークから距離がある場合、オーバーセールを防ぐためのマークに寄せるタックをした方が最短距離を走れる期待値が高まるという事である。逆にマークまでの距離が50m程度ならば、ジャスト風域でレイラインに乗せられる実力はつけておきたい。

まとめ

今回は如何にしてオーバーセールを防ぐのかを考察した。

クルーヘルムスでマークへの角度が違うので、マーク際ではヘルムスの方がタックタイミングを決めるべきである。それに細かな秒単位のハンドリングもあるので、ヘルムスがリードした方が良い。

オーバーセールを減らす為に2タックしてマークに寄せるか、それとも少しのオーバーセールを許容してレイランに乗せるかという問題を解いた。各艇ごとにレイラインのよむ精度をεとして、条件式を解いた。各人でεは異なるが、各風域で表の色付いた距離以上マークから離れている場合は、マークに寄せるタックをしても損失がない事を導いた。

 

今回はこれで終わりです。お疲れ様でした。

470のパンピングについて

初めに

 先日久しぶりにヨット部の方へ行き、ヨット熱が刺激されたので、ランニングにおける470のパンピングについて語る。

 少し上手くなって来るとランニングレグでパンピングを意識するようになると思う。特にオスカー旗が掲揚されれば、パンピングをしない学生はする社会人に置いてかれるケースがままある。ただ闇雲にパンピングをすればいいというものでもないので、基本的な事からおさらいしていきたい。

基本理論

 当たり前の事だがパンピングして加速した場合、見かけの風速が落ちる。その結果メイン、スピンの抗力が低下する。パンピングをして一時速度が上昇しても、艇の加速度は実はすぐに減少傾向になるのだ。

 海面が平面であればパンピングをしてもしなくてもほとんど変わらない。むしろパンピングをした方が遅くなる気がしなくもない。ではなぜパンピングをするのかというと、基本的には波に乗せる為だ。吉田さんなどもまあそう仰ってます。↓↓

https://web.archive.org/web/20190331063949/http://www.geocities.jp/samurai_4275/sailing/7.html

 波乗せつまりサーフィングは波の速度に対してある閾値を超えた場合、波と一緒になって移動する事で波の推進力を利用できるテクニックだ。湘南海岸でサーフィングをしている人達が波に乗せる為に必死にクロールしている所はよく見かけるだろう。あれはクロールで波の速度に近づけているのだ。ヨットでのパンピングはそのクロールに当たる。パンピングは艇の速度を一瞬あげる事により、波の速度に近付けて、サーフィングする為にあるのだ。

 従ってブローが入ったからバンバンやればいいというものではない。バンバンやる事で偶然乗せられることは多々あるのだが、逆に波に乗せられず、ぐっと失速してしまうだけの事もある。じゃあどうすれば上手く波乗せるパンピングをするのだろうか。

パンピングのタイミング

とりあえず理想形から見よう。

 このように波の推進力を使って進んでいるのが理想だろう。結論から言うと最終形がこれになっていたら、いつパンピングをしようが問題はない。

 ただ波の頂点から写真ぐらいまでの間にサーフィングの速度閾値を越えていると、波の推進力をよく利用できていると言える。頂点から波の推進力を得られる場合が最も波の推進力を使えているという事になる。先程も言った通りパンピングはサーフィングの為にある。サーフィングは波の推進力を使うためにある。その方が風のエネルギーを使う+αで有利だからだ。となるとその推進力を十分使うには頂点付近で速度閾値を超えておけばよい。

 基本的にバウが上がっている状態は波を上っている時間なのであまりパンピングはお勧めできない。逆にバウが下がっている状態は下り目なので、やれば乗せられるだろうがそれより早めにやった方が効率が良いのは言うまでもない。やはりバウが上がっている状態から下る状態に移る直前こそパンピングの絶好タイミングと言える。これを把握するには波が周期的である事を利用して心の中で数えればよい。その周期のど真ん中から波の周期1/10~1/5ぐらい?前のタイミングでパンピングをすると乗せられそうな気がする。

 ちなみに波の周期情報は江ノ島ならウェブに乗っていた。西宮も探せばあるかもしれない。ただ西宮はちょー波が汚いので、結局上り目で全ての波を突っ切った方が早い気がする。結論西宮ではあまりパンピングはしなくてもいいかもしれない。ただ上手い人のパンピングは細かな波にしっかり乗せていたので、ハンドリングに自信があるならやった方が良いだろう。僕は細かい波を見切れる自信がないので、あんまりお勧めしないだけである。8m/s程吹けば上り目で突っ切る方が勝手にプレーニングしてくれて楽だしよい気がする。逆にそれ以下だとサーフィングを積極的に狙えるコンディションがあると思う。

最後に

 実は西宮でパンピングをしてやった!と思った記憶があまりない。小戸や江ノ島、高尾ではパンピングしてサーフィングする事でバウを出す事ができた経験がある。この事から考えるに波をよく見て欲しい。綺麗な波に乗らないとそこまで大きなメリットがない。それと当たり前だがヘルムの為にメインとスピンのパンピングはほぼ同時にパパンと行うようにしよう。慣れない内はきちんと掛け声をかけるようにしましょうね。

 

資本主義による東京の街構造とソーシャルキャピタルによるミクロな解決

 昨日の夕方に東京に行って、2時間、今日4時間ひたすら東京の街を歩いてみて感じた事を簡単に述べようと思う。歩いた場所は渋谷周辺から新宿周辺と尾山台である。簡単に言うと山手線沿いは非常に細分化されており、完璧というしかない構造だった。都心というのは非常に歩きづらい。目的地まで真っ直ぐに進む事が殆どの場合難しい。地下や陸橋を使う事になる。なぜこのような構造になるかというと、それは非常にロジカルに街を作っているからである。東京は諸個人の目的に合わせてその目的が果たせる場所で土地が分類されている。だから飲みたいと思えば飲み屋街に行くし、自然を楽しみたいと思うなら新宿御苑神宮外苑などがある。住宅街は住宅街として用意されている。だから目的に応じて場所を選択するように街が構成されている。そして圧倒的なまでにセキュリティが随所に施されており、道も入り組んでいて分かりづらい。一歩店内に入れば店内の空気で外気とは完全に遮断された空間になっている。これは目的のない旅をする僕などには天敵で、要するにぶらりと当てのない旅がしづらいという事を意味している。だから僕はこの街が非常に居心地が悪いのかもしれない。

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 均一化、統一化、利潤目的。これらの資本主義の波が山手線から外へ外へと進出している事がよく判った。山手線から少し離れた中目黒はチェーン店やお洒落なお店が立ち並ぶ。昔から住んでいた人にとってはいけ好かない街の変貌らしい。その波がさらに離れた尾山台の方にも進んでいるらしく、尾山台の地元商店街が活気を取り戻そうと奮闘しているようだ。商店街を一つのソーシャルキャピタルとして見る事は今までにない視点だった。というのも商店街というのは地方ではイコールシャッター街であり、チェーン店が入ってくれたら逆にバンザイみたいなレベルだ。鳥取にスタバが出来た時を思い出してみよう。僕の地元蒜山にコンビニができたときも、確かに寂しい気持ちもあったが、地元の人は5時閉店安定の世の中で夕飯食べるならSAに行くしかないような状態だったので、できた時は非常に喜んでいた。働き口も増えるしね。そういう意味で地元の商店街にチェーン店が入ってきて顧客が取られる事を嫌う尾山台の人達は贅沢な悩みである。そんな事まで問題化するんだと驚いた。ただ資本主義の均一化の波に抗う事は非常に大切で、その一策として商店街というソーシャルキャピタルを用いるのは良い視点である。食戟のソーマなどを思い出すと分かりやすいかもしれない。唐揚げの話ね。商店街が活気づく景色は本当に良いものである。

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 しかしソーシャルキャピタルとは非常に局所的な解決方法である事は認めなくてはいけないだろう。解決策のモデルケースが立ったとしても、他の商店街で同様の事をするにはまたその商店街で熱意のある人が立つしかない。要するにソーシャルキャピタルの解決策は結論本質的な解決ではなく、集団内で感情が想起される人達がその集団の為に解決策を個々で練るという事に着地する。ソーシャルキャピタル外の人達が助ける事もほとんどないし、雀の涙を拾う作業になってしまいがちだという事だ。あなたはそういう局所的な問題意識を持っているようなのでまあご勝手にどうぞ、というしかない。提案や助言できる事があればどんどんするが、本質的に資本主義の波を変えるわけではない。せっせと波に対する防波堤を作る作業だ。ソリューションの仕方が問題に対して上塗り式という事である。これは否定したいのではなく、ここでミクロ哲学的な解決は必要なので、むしろどんどんやって欲しい。取り組みを真剣にやって頂ける方々は大いに敬意を表したい。ただ僕が望んですることはでないというだけである。なぜならその解決手段は研究の鬱憤晴らしにラボで飲み会をしてエンジョイする事と同じだからである。別にこの記事を読んでいるあなたがその飲み会のサポートとかしないでしょう?

 機械が人間を越え、人間を再定義し直す時代がやって来る。機械って私達より仕事できるんだけど。じゃあ私達って何をすればいいの? 人間がしないといけない事って何だっけ? という問いにAI化が進んだ部署の人間は皆ぶつかる。自動車が馬よりも人間よりも早い事を認めなくてはならない時代がやってくる。人間の頭脳や精神で処理する仕事はなくなっていく。その時にポスト資本主義が必ずやって来る。その時に人が本物を最も大事にする世の中にする事こそ僕がやらなければいけない準備の一つであろう。

 (この記事を書いていてどうも僕はメタ視点に立ちたい願望、つまりアドミーちゃんになりたい願望があるかもしれないとか思った。マウント取りたい症候群とも言える。別にレイヤーが違うだけなので、メタだから偉いとか賢いとか正しいとかはないと思っている。けどそういう悪い印象を与えてしまうのであれば、僕のアドミーちゃんなりたい節は悪癖の一つかもしれない。)

LGBTQとアセクシュアルの諸問題整理

 昨今セクシュアルマイノリティ及びその理解者の努力によってLGBTQの認知度は高まり、法整備などが進みました。セクシュアリティ潜在的に持っていて、個人の努力や他者の介入で簡単に変えられるものではない、というイデオロギーが強くなりました。マイノリティで不遇を強いられていた人も堂々と自分の言いたい事を言える、確かに良い事のように聞こえます。

 そもそもこれらセクシュアリティとは人同士の関係で恋愛感情が生まれるかどうかという事を焦点にしています。

 ここで言葉を整理しましょう。

 

・恋(恋愛、好きになる)

これは論理を抜いたバイアスを相手にかけてしまう事で、好きになるという事。つまり相手ともう一度したい事がいくつもある状態です。これは脳内でPEAと呼ばれるホルモンが分泌されていると言われており、何ヶ月かで分泌が終了してしまいます。

 

・愛(愛する、信じる、愛情)

これは単に相手の言う事を信じる事で、相手のアウトプットの重み付けを大きくする事だと捉えられます。オキシトシンとか関係していそうな気がするんですが、まだよく判っていません。

 

・LGBTQ

レズビアン、ゲイ、バイセクシャルトランスジェンダー、クエッションの総称。その他アロマンティックやアセクシュアルなどがある。

 

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 セクシュアリティとは恋の成分に関してです。なのでLGBTQやアセクシュアルなのに結婚するの?っていう質問が割とナンセンスだという事が判りますよね。なぜなら結婚する理由は別に恋だけじゃなく、人間的に信用するかどうかも含まれているからです。むしろ信じられるかどうかの方が大切だと直感的にも思いませんか? なので結婚するかどうかは実はあまりセクシュアリティとは関係ないのです。

 性行為と恋愛の関係を次に考えます。まず性行為は人間に先天的に本能付けられた行為の一つで性欲発散は必要なフェーズになっています。ただ単なる発散行為以外にキスやハグによって得られる快楽ホルモンの味を脳が記憶して、もう一度欲しいというモチベーションを生む事があります。これらは後天的な条件付けです。アセクシュアルの人は恋人と上記の行動をしてもPEAが分泌されない脳構造になっていると考えられます。脳の構造は複雑で人それぞれで違うので、このような構造になる事に何ら不思議はないです。

 このように脳の構造を細分化して捉える事は一向に構いません(カテゴライズしてカオス化する事でマウント取る事に夢中になってる人達はどうにかして欲しい)。そもそも諸個人が同等の性質を持っていないので、様々な恋愛観があって当たり前です。ただ性欲を持たない人が急増というフレーズは良くないと思うんですね。多くのLGBTQやそれに続くフェミニストがプロモーションを行う過程で、セクシュアリティのマージナルマンが恋愛感情を消す方向に性格移動することを恐れています。アセクシュアルっていうセクシュアリティがあるんだけど、自分も恋愛できないからそうなのかなぁ、って心の中で無意識に自己決定していまう可能性です。加えて自己肯定の為にアセクシュアルという言葉を利用するケースです。

 だって中には本当は恋愛したいけどできないからそれを押し殺してっていう人もいるわけで、逆に結婚願望があることを言えない人だっているわけなんです。そう言った人達は周りから言われて長年自分に刷り込みをかけて、潜在的セクシュアリティを自分ならざるものに決定されているわけです。

 要するにセクシュアリティってしたいかどうかっていう事に結論づくわけですが、したいかどうかなんて自由意志ではないんですよ。殆どの場合出来る事がしたい事に時間をかけて刷り込みを受けて誤変換するのです。「いやこれは自分の意志だ」っていう人がいるかもしれないけど、できないという思考刷り込みをサブリミナルに受ければ、やりたくなくなるのです。逆にできるという思考刷り込みで人はやりなくなるものです。そういう風に脳はモチベーションを制御するドーパミンを統制しています。

 僕がアセクシュアルの増加で懸念して言う事は言うまでもなくこういった恋人の減少です。なぜそれを懸念するかというと一つは少子化っていうのもありますが、それ以上に幸福感が減少するのではないかと思っているんです。

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 PEAによる幸福感は非常にインスタントかつ強力な幸福材なんですね。多くの人は恋愛を幸福として頼っていた側面が強く、それに代替するものがなかなか見つけられていないのが今の現状です。それをたとえばゲームなどで得る事はリアルに勝っているのか、それで本当に犯罪数は減るのか、などを考えてしまう訳です。最近Twitterで女児が男性に強姦される事件を見ましたが、そういう事件って刷り込みしきれずに自己の統制ができず暴発してしまうケースだと僕は思うんです。 

(これが本当かどうかは知らないですが、同じ事件は実際に起こっています。確かに件数は昭和に比べればかなり減少している。監視カメラの増加や対策が進んでいるというのが背景にあるけど。)

 やっぱり人は社会承認欲求が必要ですし、その為に恋愛っていうのがインスタントなステイタスだった。けどそれが失われつつある現代、どうやって多くの人を幸せにさせられるのか、難しくなるような気がしてならないんです。当然承認欲求は学術やビジネス、スポーツの世界など様々ありますが、昨今で新しくできたものではありません。承認リソースは限られているわけです。このままでは減っていく一方な気がしてしまうのです。

 じゃあ二次元やアイドルとか事足りますか? 犯罪をしてしまうのは誰からも承認されず、一方的にアウトプットしかしなかった人だと思うんです。愛情をインプットされない、誰からも信用されない人達が本当にこのまま幸せに生きていけるのでしょうか。セクシュアリティの細分化にはそういった側面がある事を忘れないで欲しいものです。

米朝会談とそこから分かる今後のキーワード(自分用)

 多くの関係者の予想通り、ハノイでの米朝会談は合意至らずという形で決着しました。そもそも首脳同士の会談は事前に両国の事務レベルで協議した後の署名のみというパフォーマンスな成分が多分に含まれています。今回焦点となったのカードは北朝鮮が非核化、アメリカが経済制裁です。

 そもそも近代の歴史を振り返ると北朝鮮が、何もできない事で有名な国連の勧告を無視して核武装した事から始まります。あの時国として力がないどころかテロ支援国家認定までされてしまった北朝鮮が、唯一国際社会で戦う為には核武装が必要事項だったと思います。結果として良い意味でも悪い意味でも世界から注目を受け、アメリカを会談まで呼んだわけですから、あの核武装は良い選択だったと言わざるを得ません。

 トランプも次の選挙で勝つ為にあらゆるパフォーマンスをする必要があります。それは行動力があるという印象を選挙権を持つ人々に伝える為です。キムちゃんもそれは同じ事です。要するに政治家というのは様々なパフォーマンスをして国民から盲目的な信用を得る事を生業としているのですね。平成以降、信用というのは非常にキーワードになると思っていて何を信用というのかという事は科学的にも解き明かす必要があると考えています。

 度々言っている事ですが、信じるという成分は欺瞞0から安心1のグラデーションで表されるものだと思っていて、しかし0か1のどちらかに寄っているという事は人間は観測できても、明確な数値を出す事がしづらい代物です。しかも0というのは非常に観測しづらいものです。1は疑いすら想起されない状態ですが、0は信じるが想起されないものですのでトートロジーとなってしまう。

 この面倒な値のせいで確信度なんていう定量化できないし再現性のない代物を扱ってバーニングしてしまうわけなんですが、ちょっと待てよとひらめきました。なんか信頼区間っていうワードがあったな、と。どうにか統計的な処理にこの不安定な信用を落として科学の世界に引っ張って来れないかと思いました。っていう事で今年は信じる成分をどうにかして科学に落とし込んでみようと思います。これが出来たら本物性という事を科学に落とし込める事に繋がりますし、マジョリティの思想なども整理できそうです。

 というわけでしばしお待ちを!

 

 

国際関係論の談話

目次

 

序論

 情報科学の卒論執筆中ですが、最近のHuawei関連や日韓、日露関係に関して技術的なアプローチも踏まえて述べます。述べる前に僕のスタンスと前提知識を幾何か紹介しておきます。

 基本Abemaニュースと幾つかのニュースサイトを情報源としています。国際関係論に関しては武力均衡や永世中立、非武装理論などを勉強済みです。日米安保条約自衛隊憲法第九条の注目点や改正理由なども押さえています。政治の左右はニュートラルを常に意識していますが、完全なニュートラルは難しく、どちらかといえば左に寄っているとは思います。

 歴史観としては日露戦争や太平洋戦争などの知識は敬愛してやまない司馬遼太郎寄りな司馬史観ですが、多くの理系学生よりも知見が深い自信があります。

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 そういう人間が国際論を語るのなんてちょっと面白いでしょう? 

 

Huaweiと国際関係

 Huaweiは中国のシリコンバレーと呼ばれる深圳に本社のある1987年設立の会社です。近年スマホ生産数ではAppleを抜き去り、また通信の開発でも大手となっています。最近Huawei最高財務責任者(CFO)かつ創業者の娘である孟晩舟バンクーバーで逮捕されました。この逮捕はFBIからの要請です。逮捕理由はほとんどでっち上げですが、一応「米国のイランへの制裁にHuaweiが違反した疑いがある」というのがオフィシャルで出ています。

 逮捕背景としては5Gの通信規格の開発競争があります。要するにアメリカファーストの崩壊です。今までは軍事・経済・政治とあらゆる面でアメリカが世界最強でした。ところが中国は独自にAmazonの代わりにアリババを、Twitterの代わりにweiboを、Googleの代わりにバイドゥを作りました。それらの企業を国内だけで回す事に成功し、次に通信の世界で遂に世界一の技術力を得た訳です。通信のプラットフォームを取るという事は、物流で言う所の個々のトラックと高速道路を中国が握るという事です。

 個々のトラックに電子的な仕掛けをして情報を取る事も勿論できますし、高速道路の交通情報は全てHuaweiが持ちます。そして中国の法律では企業が国家の要請に対して情報開示する義務があります。

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 アメリカとして、また世界の日本を含めた多くの諸国がこれを看過できるはずもなく、Huaweiを追い払う動きがアメリカ中心に活発になっています。

 基本として技術と政治は切り離して考えるべきです。が、もう今の情報技術は軍事と切り離せない関係です。軍事だけでなく、経済も情報技術とは切り離せない関係です。情報を最初に得た者がウォール街の勝者となる時代になりました。

 結論企業と国が密接に関わっている中国が5Gを作らなくても、どこぞの国が5Gを開発するでしょう。技術の発達はもはや止められる事はないのです。科学者としては技術の発展を政治や軍事が阻害するのか、という立場を取っても良いような気がしますが、しかしここで僕は5Gが果たして人をWell-beingにするのかという疑問があります。

 それは5Gがプラットフォームとして定着するまでと定着した後の二つの意味を含意しています。定着するまでに逮捕や戦争などの哀しみが増える事を僕は善としない立場です。そしてプラットフォームが出来上がった後に例えば3D情報がラグなく送る事が出来て、リアルタイムなテレイグジスタンスが実現すれば面白いと思っています。同時接続SAOも夢ではないかもしれない。となれば通信規格の向上は有意味です。

 中国は5Gの開発で莫大な予算をつぎ込んでいました。その結果だけ公開しろというのも土台無理な話です。とはいえ各国で開発するというのも無理があります。Huaweiの良心に従うというのも厳しい。ただ5Gはやはり欲しい技術の一つではある。

 ──どうやら簡単な答えは見つからなさそうですね。

 

日韓関係

 哨戒機レーダー、徴用工、慰安婦など色々とごたごたしていますが、総じて日韓関係は悪くなりました(笑)。ただ個人レベルでの仲は良くなっていると思っていて喧嘩をしているのは政府同士です。とはいえ過去の因縁をぐだぐだ言い続けるよりも未来志向の話し合いというのは昨今のイデオロギーといってもよく、ミスはしたけど次頑張ろうねって言いあうのが善い事だという認識が強いと思います。

 日韓関係ですが端的に言うと韓国の民主主義が安定すれば解決すると思います。誤解を避ける為に色々と言葉を継ぎ足しますが、韓国の日本に対するヘイトというのは歴史的なものがあります。韓国は戦後日本の仮想敵として経済発展をし、そして今では発展国となっています。韓国に民主主義が取り入れられてからは日本にヘイトを向ける事で幾つかの票を獲得するムーブに政治家はなりました(韓国政府は別に対日外交だけを選挙で言っている訳ではありません、念のため)。

 日本側も靖国参拝や領土問題などで度々衝突の種を生んでいきました。靖国は首相としてのステイタスを捨てきれなかった安倍ちゃんがやっちゃった件です。千鳥ヶ淵だけでは歴代の首相を越えられないと感じた結果でした。それが韓国のヘイトを高める事に繋がりました。次いで慰安婦を問題化する事により、韓国政府は信頼を得ようとしていました(慰安婦は世界中全ての軍隊を行っています。詳細はジェンダー論とかでやりますね)。

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 民主主義では多くの政治家が選挙が終われば次の選挙の事を考えます。政治家は常に国民の人気を取る事に必死なわけです。国民が期待しているであろう政策を忖度し、実行する結果の一つとして日本へのヘイトがあるに過ぎないわけです。しかし民主主義の中で誰かが安定して票を入れてもらえるようになれば、次のステップとして政治を考えるようになるわけです。人間前提条件が安定しなければ次のことを考える事はできません。当選が安定する事により次のことを考えられるようになるわけです(時間の経過という理由も当然あるでしょう)。

 何度も言うようにいずれ日韓関係はよくなります。それは良くなった方が国家戦略的に都合が良いからです。そして喧嘩をしていても意味がない事を国民が知っているからです。その為には韓国政府が長続きする大統領を生み出す事が最も大きなきっかけになると踏んでいるのです。加えて日本ヘイト世代の死亡も重要だとは思います。

 歴史観清算した成功例としてはドイツが有名ですが、アジアがヨーロッパ諸国に倣う事を強く願います。ていうか世論のレベルではそこまで喧嘩していないので、解決も本当に時間の問題だと思います。いずれ絶対清算していくと思います。利害関係としては悪くないですから。そのきっかけが民主主義の歴史とトップの安定だと思うだけです。

 ただ日韓の若者でもっと政治の話題を避けるのではなく、積極的にディスカッションしていく必要があると思いますね。

 

日露関係

 おそらく2019年一番変化が起こるであろう関係だと思います。古くは僕も1,2回生でロシア語を学びその結果ハラショーとスパシーバぐらいしかろくに覚えていないという経歴を持ちます。ロシアという国の風習や歴史もそれなりに理解はしているつもりです。

 ロシアっていうのは所謂戦勝国だけど負け組的なポジションで、国際権力を軍事力に頼っている節が大きい国です。宇宙を制した者が勝つと予想したわけですが、宇宙開発よりも情報技術開発の方が実は大事で、その点を国として見落としたが故に経済的に厳しい状況に追い込まれています。次に戦争を起こすきっかけが最もありそうな国だと僕は見ています。やはり経済的に追い込まれた結果、支配される側になる事を看過できなくなった時に、軍事力を以て戦争を起こすというパターンは古くは日本もやっていたわけですから。誇りは国を殺すとは司馬先生もよくいったものです。大東亜戦争は幕末攘夷の思想から連綿と続く国に対する誇大妄想と自負心が生んだ結果とまで司馬先生は言っています。

 従ってロシアと友好条約は次の大戦を想定すると非常に重要なものです。その手札として北方領土問題が取り上げられているわけですね。領土問題に関しては国際世論が生まれる前に取った者勝ちという節があります。そして住み着いて一世代を築いてしまえば、彼らの故郷を奪うという事は人権問題に繋がるわけです。住み着いた人達がいるという点では尖閣諸島竹島とは一線を画するという事が判ります。

 加えて軍事的な要因がどうしてもあります。要するに日米安保条約ですね。北方領土に作られるのは沖縄にいっぱい作られるのとは訳が違うと言いたい訳です。マッハの世界に空戦は突入しましたが、それでも近くにあるのは脅威なわけです。加えてミサイルの有効射程圏内など軍事戦略上まだまだ物理的距離は考えられる項目になるわけです。とはいえ。とはいえですよ。マッハ世界なので、そこまで物理的距離は重要ではなく、どちらかというと米国の武装が身近にあると感じる精神的距離の圧迫の方が重要でしょう。それは選挙に直結するわけですから。

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 プーチン大統領としてもその譲歩を許すわけにはいかないので、北方領土の主権云々を説いているわけです。安倍ちゃんもそれを理解しているので、北方領土に関しては特別扱いするように考えており、トランプちゃんにもその事を言っています。そもそも日米安保条約は新たに基地を作る場合は両国の合意が必要なので、北方領土軍拡問題は作らないという形でなくなると思っています。

 今年中に友好条約が結ばれた熱い展開ですよね。ビザとか永住権が取りやすくなったりしないかしら、とか思ってます。よく判らんけど。

 

最後に

卒論執筆中でしたが、どうしてもまとめたいと思ってまとめてしまいました。

まだまだまとめきれていないのですが、これ以上は卒論提出後にしようと思います。

それではお疲れ様でした。